カンゾウ(甘草)は、一般的にリコリスとして知られ、アーユルヴェーダ、伝統中国医学(TCM)、ペルシャ医学、そしてヨーロッパの民間療法において数千年にわたり重宝されてきました。Glycyrrhiza はギリシャ語で甘い根という意味です。これらの伝統医学おいて、カンゾウの根の煎じ薬や製剤は、関節痛の軽減、炎症の抑制、全身のバランスの回復に用いられ、多剤併用療法における調和のとれた「ガイドハーブ」としての役割も果たしています。
主成分はトリテルペン配糖体であるグリチルリチンです。砂糖の30-50倍の甘みをもつといわれています。
根には多数の薬効があり、とくに消化性潰瘍や去痰薬として効果があります。グリチルリチンのアグリコンであるグリチルレチン酸は、消化性潰瘍の治療に、効果があります。神経信号を調節する効果があります。 グリチルリチンには副腎ホルモンと同様な薬理作用があり、結核や解熱などに有効とされています。とくに、潰瘍や 副腎機能障害に有効である、このため、抗喘息剤、抗けいれん剤、抗潰瘍効果があります。しかし、高血圧(偽性アルドステロン症)や浮腫(むくみ)の副作用があります。 抗炎症作用、抗酸化作用、抗ウイルス作用、抗がん作用、抗菌作用、抗糖尿病作用、脂質代謝改善、肝保護作用、免疫調節作用、美白作用、育毛作用などの効果が示唆されています。
カンゾウの特徴
- 学名: Glycyrrhiza glabra
- 分類: マメ科カンゾウ属
- 別名: リコリス
- 見た目: 紫の豆花と羽状葉を持ち、太い黄色い根が特徴
- 栽培地: 地中海沿岸〜西・中央アジア
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期待される効果
- 抗炎症作用: 炎症性サイトカインの産生抑制やNF-κB経路の調節を介して、慢性炎症や炎症性疾患の症状を軽減することが示唆されています。
- 抗酸化作用: 活性酸素の除去および抗酸化酵素活性の増強により、酸化ストレスを低減することが示唆されています。
- 抗菌作用: 各種細菌および真菌に対して増殖抑制活性を示し、皮膚および粘膜環境の健全化に寄与することが示唆されています。
- 抗ウイルス作用: 肝炎ウイルス、ヘルペスウイルスなど複数のウイルスに対して増殖抑制作用を示すことが報告されています。
- 抗腫瘍作用: 乳がん、肺がん、大腸がん、肝がんなどのがん細胞株に対して、細胞増殖抑制およびアポトーシス誘導作用を示すことが報告されています。
- 抗糖尿病作用: 血糖値の低下およびインスリン感受性の改善を介して、糖代謝異常の改善に寄与することが示唆されています。
- 脂質代謝改善作用: 血中コレステロールおよび中性脂肪の低下を促進し、脂質代謝バランスの改善に寄与することが示唆されています。
- 肝保護作用: 肝細胞障害の抑制、炎症および線維化の抑制を介して、肝機能の保護に寄与することが示唆されています。
- 免疫調節作用: 免疫細胞の活性調節およびサイトカインバランスの制御により、免疫恒常性の維持に寄与することが示唆されています。
- 頭皮環境改善作用: 抗炎症および抗菌作用により、頭皮の炎症、かゆみ、フケの軽減を通じて健全な頭皮環境の維持に寄与することが示唆されています。